2020年8月2日日曜日

劇場版ガンダム00:4DX上映+YouTube配信の感想

去る7月3日から16日に劇場版ガンダム00が4DXで上映されると知って,最終日に観て来た。
観たのが最終日で良かった。
上映日が後に残ってたら何度も観に行ってお金が無くなっちゃうから。
既に1度はAmazon Prime Videoで観たこと有った上でこれだからなあ。
それくらい映画館で観るガンダム00は素晴らしい体験だった。

…の約2週間後の8月1日にYouTubeのガンダムチャンネルでチャンネル開設1周年記念として24時間限定で無料公開された。
お金払って観たばっかりだったけど,それはそれだけの価値が有ったし,既に見直したくなっていたので嬉しい。多分上映館が限られていたから,観に行けなかった人のためでも有るんじゃないだろうか。照明消して珍しくスピーカー引っ張り出して(近所迷惑)21時からのプレミア公開で観ました。

4DXは画面上の動きに合わせて座席がグワァって傾いたり,OP曲「閉ざされた世界」のドラム音「デデデデッ デデデデッ」に合わせて振動したり,ビームが飛び交うと耳の横から空気がフシュって出たり画面両脇が光ったりした。
戦闘中はこれらが盛り沢山で特に楽しかった。
高速で目まぐるしい戦いが展開されて,画面脇のフラッシュや特殊なシートの機能が存分に味わえるこの作品はかなり4DX上映に向いているんじゃないかと思った。
いやーしかしMSが背中から斬られた瞬間に背もたれに突っつかれた時は,直ぐには何が起きたか分からずビックリしてしまった。

以下,まとまりが無いけれど感想。

グラハムがすれ違う整備の人達に手で挨拶したり,刹那を心配するフェルトの肩にソーマが手を添えたり,00クアンタのコクピット前から離れるリンダが刹那に手を振ったり…と言葉は無いけど心を通わせたり,相手を思いやったりするシーンに気付いて,心が温まった。

ガデラーザが粒子砲を撃った後,排熱?する機構が格好良い。威力に見合った大掛かりな装置でガヒュウッッ!!って感じで吐き出してて,反動とか代償とか有る大技に燃えるみたいな。で,次に撃つまでがめっちゃ早い。

ELSに追いかけ回されたハルートがGNミサイルを撃ち尽くした後コンテナを分離・爆破するシーンはハラハラした。
ポッドの質量が減った分,飛行速度は上がると思うけどELSを足止めするための武装は無くなっていくから逃げ切れるのかー!?
消耗品で戦うの怖いよー。
そしてGNシザービット速すぎて見えねー!!
実体武器でELSと戦うにはスピード命。
友軍機を助けに行く度に腰のキャノンとか脚のバーニアを失っている。
そこまで自分の身を危険に晒しても間に合うか分からないことを勘定すると割に合わないだろうけど,そんなことは関係ないぜ!
アレルヤが機体の制御で,ソーマが火器管制らしい。逆じゃないのか。良いね!
左下で決め顔がどアップになっている時(「切り開くんだ!」の直前)にVガンダム前期OPのラスト思い出した。
ハルートは00で一番好きな機体。

最終決戦でサバーニャが「乱れ撃つ」時に,
両腕を開いて撃つ→腕を交差させて撃つ→再び開いて撃っていたのが格好良かった。
見直したら上下撃ちとか挟んでてもっと複雑だった。
戦闘で失った左腕(MSの)にビットを集めた姿も格好良いんだよなあ。
壊れながら戦うガンダム好き。
あんなに引き金引いてたら腱鞘炎になりそう。

ソルブレイヴス隊は弔い合戦ではお互いがお互いの後ろをカバーする戦い方をしてると聞いた。確かに2機とか3機で斜めに,もしくはほとんど平行にすれ違いながら戦っている。
グラハムが急停止から後ろ飛びしてELSを掃射するシーン全人類が好きでしょこんなん。
最終決戦ではグラハムに名前を呼ばれていたイェーガンだけじゃなくて,少なくとも更にもう一機は撃墜されているシーンが有って悲しい。

「もう何も怖くない、怖くはない」が流れるシーンはウルウル来ました。
アンドレイもそうだし,昏睡している刹那がソレスタルビーイングの皆やマリナ,沙慈たちを感じ取るシーンが良い。ここに出て来るのは,刹那のことを思ってくれている,信じてくれている人達なんだろうな。
刹那が回復しなかったら勝ち目はほぼ無いのにELSの大群に進路を向けたり,刹那が回復しなかったら無駄になるのにクアンタの調整をしたり,みんな刹那の回復を言葉の上だけじゃなく本当に信じてるんだなあと。
フェルトの「(刹那の愛は)大きいから」は「大きいから(意味深)」とか言われて揶揄されている印象有るけど,「意思あるもの全てへの愛」みたいな感じだろうか。刹那は博愛的というか。

YouTubeのチャットでクアンタに乗り込む辺りに「刹那が笑っている」ってコメントが有って,「気づかなかった。この作品で刹那が笑うのは珍しいな」と思い見直したら,ティエリアに告白するミレイナ,イアンとリンダの反応に笑っていた。イアンの「笑いごっちゃねえだろっ!」ってリンダにじゃなくて刹那に言ってたのね。
クアンタの起動時にいろいろな形,大きさのホログラムが散らばっていながら半球状にまとまっている感じが格好いい。将来,現実のバイクの計器類もこんな風になりそう。イアンとのやり取りもツーカーって感じで良い。ちゃんとイアンが離れて降りて行くのを目で確認している。
クアンタムバーストの時に戦うための機能を捨てまくって対話に専念するの好き。
GNコンデンサー露出時の控えめな「キュゥッ」好き。

エンドロールは「クオリア」に耳を傾けながら,眼でクレジットを追ってみた。
そこで面白かったのが,確か第2原画あたりに「小笠原理沙」さんって人がいらして,ソーマ・ピーリス役の「小笠原亜里沙」さんにめっちゃ字面が似ていた。
制作進行に7名もクレジットされていて,普通のテレビ放映のアニメでこの欄をちゃんと見たこと無いから比べてどれくらい多いのかは分からないけど,アニメ『SHIROBAKO』のみゃーもりみたいな人が7人もいるってことかー!?凄い!!
本当に沢山の人が色んな役割でこの映画に携わっていることが染み染み分かって,そんな中で最後に一人で名前が流れてきて,画面の真ん中で止まって…と唯一無二の扱いを受ける「監督」って改めてとんでもないなと感じた。

初めて観たときは涙出なかった気がするけど,映画館で観たのが二度目で「もう何も怖くない、怖くはない」のシーンはウルウル来た。YouTubeで観たのが三度目で,そこと「クオリア」のシーンでウルウル来ました。作品への思い入れも深まっているし,あと年取って感動しやすくなってるのかな。未だにTVシリーズは見返してないので,改めて見たいですね。

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