2019年12月13日金曜日

『惑星のさみだれ』の感想

 水上悟志先生の漫画『惑星のさみだれ』を先日読み終えた。

 人から借りたので本当は言いづらいけど,面白く感じたのは2巻の中盤から。役者が揃っていくに連れて加速して6巻辺りで完全に止まらなくなった。
これから読む方は参考までに。
僕なりに色々感じたことも有ったので,初めてですが感想という形で残しておきます。


以下ネタバレが有るぞーッ!!

全体の感想
・好きな場面
・好きな要素
・the pillows
の順。







 全体を通して,主人公の夕日がどんどん格闘に強くなっていくのはワクワクした。
見た目からは想像できなかった。
半月から受け継いだ完成された技に振り回されていたところから,夕日の体と心が次第に調和し,独自の戦い方「天の庭(バビロン)」が組み合わさり,終いにはアニマをして「誰も雨宮には勝てん」とか言われている。
最初に名前を聞いたとき「ソフトン!?」ってなったのは余談
あと主人公なのに幻獣の騎士に選ばれなかったのが意外だった。と思ったら最後に1度限りの変身。その姿を現したコマが一番好き。



 特に好きな場面は,3巻で夕日が泥人形に「かかってこいやああ!!」って言う所,
7巻で夕日と三日月の二人で「ヒーロー参ッ上ォ!!」する所,
9巻では風巻が最も信頼する形と言っていた12体目の泥人形の姿,
太陽が能力の返還を拒否してロキがそれに応える所,
最終巻では最後の最後にやっと口を開いたムーの言葉。
熱いぜ。



 全員での合体技「流れ星の矢(ネガイカナウヒカリ)」は名前から気に入って,撃つ度に大興奮してた。2回しかないけど。
真新しい技ってんでもなくて,最強の矛から炮軍・滅天陣と成長して来て行き着いた技なのも良い。その二つだけでなくて他にも皆の技が色々詰め込まれていると思う。

 風巻さんの泥人形の名前は7体目まではドイツ語の曜日で,「ゾンアーベント」以外は分かってドイツ語を勉強してて良かった。
「ゾンアーベント」は「土曜日」を指すけど「土曜日」は「ザムスターク」とも呼び,そっちで習ったので知らなかった。
知らなかったので「ゾン」は「太陽」,「アーベント」は「夕方」だから合わせて「夕日」を表しているのかと思っていた。
もしかしたらそういう意図でわざわざこっちの呼び方を選んだのかもしれない。
 8体目の「フリューリング」はドイツ語で「春」らしいので,名前は明かされてないけどマイマクテリオン戦で出した3体の泥人形は他の季節の名前が付いてるんだろう。
しかしこれはウィキペディアにも書いてあったので得意気に書いたのが恥ずかしくなった。



 the pillowsの『Blues Drive Monster』は知っていたので,劇中に「ブルース・ドライブ・モンスター」が出てきた時,歌詞は「憂鬱な世界を踏み潰」そうとするからビスケットハンマーよりもこっちの方が地球をぶっ壊しそうだなと思った。
歌詞はあんまり関係ないのかもしれない。
 ブルースで歌われるのは孤独感や悲しみで,実際「ブルース」の中には孤独を抱えた幼少期の夕日や死んだ半月からの技の継承に気づいて悲しんだ夕日が居て,それが原動力なのかは判らないけど,少なくとも彼らを回収した夕日によってドライブ(動く)するから,アニマはそういう意味合いで名付けただけなのかもと。

 the pillowsの『ビスケットハンマー』は読んだ時点では知らなかった。
歌詞を見た上で聴いて来た。
 歌詞と30分程にらめっこして,
「人類は盲目的に独裁者に追従し,その下で最後の1つになるまで次々と他国を滅ぼし,それによって得られたものを上から分け与えられるのを待っている。他国が甘いビスケットで,そしてその他国を分割するための兵器をビスケットハンマーと呼んでいる」
と僕は考えた。
 なるほどそこそこ対応してそうだ。本当は歌詞の他の部分も解釈したけど割愛。

 ここまで来て「天の庭(バビロン)」も同じくthe pillowsの『バビロン天使の詩』から取ったのかなと調べてみたらどうやらそうらしい。ソフトンじゃなかった
夕日の物語が歌詞に沿っているとよく言われているみたい。
おおよその歌詞は対応している感じがする。ちなみにこの歌は空で歌えるくらいには好きです。



「鉄は熱い内に打て」と言うので取り急ぎ感想を書いてみました。
このままだと変な終わり方なので,近々加筆します。

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