2025年12月13日土曜日

2025年 推薦図書一覧

 1年を振り返るのには少し早いですが,FANZA同人の10作品25%OFFクーポンの期限が12/17 11:59までなので2025年に読んだエロ同人で好きな作品を10作品発表いたします。

 作品タイトルにはFANZA同人にある作品ページへのリンク,作者の名前にはXのアカウントへのリンクを付けておきました。

 恐縮ですが,18歳未満の方は閲覧しないでください。


1.ムチムチギャルと濃厚ぴっとり主従性活 

作:九月ナガツ

 何回「かわいい」と言われたんでしょうか。ひたすらに甘やかされて,最後の瞬間には濁流になって彼女に流れ込むような感覚になった。とにかくありがとう。

2.『両片想いが実らないギャルさんはイラムラチクニーが止まらない!

サークル名:がくがく屋さん

作:くつかけ

 気持ち良くなるあまり怒っているみたいな声になっちゃうの好きなので,ふんだんに見られるのが嬉しい。ずっと怒ってる。スマホに映した写真に潮をぶっかけるところで,ちゃんとスマホはジップロックに入れてあるのが笑えました。『2』も良かったです。

3.『晴太くんは漫研のオモチャ

作:のりんこ

 ベリーショート,太眉,眼鏡の久美子ちゃんがそそりすぎる。絵に勢いのある中で文字通り点在する黒子,眼鏡のフレームの猫ちゃんに細やかさを感じる。断面図でヒロインそれぞれ膀胱に溜まっている尿の量が違うの,どこにこだわってるねん!二人から唾を吐きつけられながら言葉で煽られるところ凄い。

4.『メス○キリナちゃん2

サークル名:餅屋

作:かろちー

 独占欲の強いリナちゃんに愛されまくり搾られまくり。エプロン姿を見せてくれたり,アルバムのタイトルとか,おにいさんの浮気に刺激されて同級生の友達に見せつけたり,とどめにあのエピローグとリナちゃんの可愛らしさがパワーアップしていて良かったです。第3弾も作っていらっしゃるとのことで感激しております。次も楽しみです。

5.『婚期ぎりぎりシスター、せめて処女を捨てたい。

作:鳥居ヨシツナ

 今年一番の読後感の良さ。エピローグまで読み終えたとき「良いものを読めたな…」と思いう感慨が溢れる。エロを目的に読んでいてもギャグでちゃんと笑えるのも素敵。綺麗な物語,貞淑なシスターから繰り出される,絵面や台詞に品の無いエッチシーンが魅力

6.『となりのあやねさん オトナのオモチャ編

サークル名:はらヘリ堂

作:ヘリを

 一番好きなシリーズと言っても過言ではない『となりのあやねさん』シリーズ。今作だけと言わず全作買って読んでほしい。お隣さんヒロイン大好きですから。初対面から回を重ねてもう随分,気心知れた仲になっていて素敵だなあ。でも基本敬語。この関係性の描き方よ。あやねさんが「イくね」って啓悟さんに聞くの好きなんだ。いつも台詞回しが良くて,そんな二人の小粋な会話劇も見どころ。毎回楽しみにしております。毎度ありがとうございます。

7.『if僕とガサツな汚姉の性欲処理生活 〜どっちの穴が気持ちいいの?編〜

サークル名:じゃじゅじょ

作:じょぶじゅん。

 ちゃんと姉弟がお互いを大好きなのが嬉しい。おまけも微笑ましくて好きだ。シリーズを読んでいるとゆうと君はみきちゃんを本当は独り占めしたい気持ちを滲ませているし,ゆうと君の視点で読むからみきちゃんがお父さんとしているところ見るのちょっとモヤモヤする。でもモヤモヤして良いんだ。今後,お姉ちゃんとの「近親婚生活編」構想されているとのことで感涙した。首を長くしてお待ちしております。

8.『店長がエッチな事と引き換えに給料を削りに来る!!

サークル名:でんきねこ

作:とく

 三白眼,八重歯,控えめな体格,でも大きめなおしり。余裕ぶったり,それが仇になったり。見た目,性格全て含めて店長のキャラクター造形が最高ですよね。大変かわいいです。リメイクの『デカケツパワハラ店長に搾られたい!』が12/21配信予定とのことで,ベスト10の選定はそれを待とうか悩みました。来年と二回讃えることにします。楽しみです。

9.『私に射精しなさい。

作:郁村

 クールな紗希ちゃん,おでこの見える髪型も含めてとっても可愛い。ゆえに澄ました顔からの表情の落差が鮮烈。もうグッシャグシャです。絵の迫力が活きる大きめのコマが次々流れ込んでくる激しいエッチシーンは超強力。

10.『退魔の母、令

サークル名:ぷっぷくぷー

作:可哀想

 ひどすぎる。エロすぎる。

 以上です。
 ありがとうございました。

<追記>

 6.『となりのあやねさん オトナのオモチャ編』が10作品25%OFFクーポンの対象外であることがわかったためクーポン対象の作品からもう1つ挙げます。

11.『僕に配信バレしたUカップチン媚び女子 網野さん

サークル名:エンテレケイア

作:ちるまくろ

 堆い双峰が暴れまくる。自分の大きすぎるおっぱいで頬をむにゅむにゅ挟まれているところ好き。

 これに加えて,『となりのあやねさん』シリーズも他の作品はクーポンの対象なのでぜひ買ってください。

 改めて以上です。
 もし参考になったのなら幸甚です。

2025年8月16日土曜日

とんチキのエロゲソング100選(2025年版)

 前回(2024/12/15)の百選の後も好きな曲は見つかり続けました。
 最近,霜月はるかさんの曲をバーッと聴いていたら,これまでは「色々聴いたけど個人的に好きなのは『瑠璃の鳥』と『Universalia』だけだなあ」なんて思っていたのに「Distance」と「風の理」というすごく好きになれる歌が新たに見つかってしまいました。そのことと,近頃エロゲソング好きのフォロワーも増えましたし,改めて100曲まとめ直すには良い頃合いだと思って作りました。

以下,100選。
「曲名/歌手名」にリンクがついているものはYouTubeにある公式のFull音源に飛びます。

1.Distance/霜月はるか(Innocent GreyPP -ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞』)

 いま存在しなくなると1番困る曲のため1位。サビが優しくて好き。

2.アクアプリズム/Rita (AXLDolphin Divers)

 100選を作るにあたり聴き直して唯一泣きそうになった。Ritaさんの優しい歌声が好きなので,知る限りその最たるものです。

3.return to that place/川田まみ(etude『そして明日の世界より――)

 先月からゲームを読んでいる最中で,最後に聴くことになるであろう曲のため,結末を見届けてどんな気持ちで聴くのだろうと日々想像しては鳥肌を立てていた。

4.シナリオ/reset(Littlewitch『白詰草話 -Episode of the Clovers-)<前回2位

 苦しい日々を送っていても丸ごと肯定してくれる,応援歌みたいな曲。「抱きしめ離『さ』ずに歩いて行く」の「さ」に思いが乗っていて好き。

5.同じ空の下で/KOTOKO(D.O.『家族計画』)前回10位

 10秒でわかる魅力的なイントロ。そして,手拍子のリズムがおしゃれすぎて真似できない。


6.Message in a Bottle/Rita(Terios『りこりす -lycoris radiata-)前回12位

 軽快でかっこいい曲。一方で歌詞も相まってかRitaさんの声がかわいい。

7.神様のりんご/WHITE-LIPS(light『どんちゃんがきゅ〜』)前回18位

 サビに入るところでガラッと雰囲気が変わるのがおしゃれ。歌詞もかわいい。

8.a little christmas time/fripSide(Whirlpool『メリ☆クリ ~10年ぶりのホワイトクリスマス~』)

 原曲はreset。元からこのカバー好きだったけど,100選にあたってエロゲに使われていることに初めて気づいて入選。

9.philosophy/MOMO(D.O.『家族計画』)前回7位

 切なくも晴れやかな気持ちになれる曲。カラオケでギリギリ自分で歌えるのも好き。

10.Dream The ally of/rino(CIRCUSD.C.〜ダ・カーポ〜』) 

 ラスサビの終盤「守りたい」から,ここにきて新しい展開を見せて終わるの好き。


11.Universalia/Barbarian On The Groove feat. 霜月はるか(あっぷりけ --『アルテミスブルー』)前回13位

 シモツキンの綺麗なを堪能できる曲。一段音が上がるラスサビが熱い。

12.ディアノイア/riya(CIRCUS『最終試験くじら』)前回8位

 定番曲だけど実際めちゃくちゃ綺麗な曲。初めて聞いた時にはエロゲにはこういう曲があるんだって感動した。

13.Force Deadly Sin/Barbarian On The Groove feat. カヒーナ(スタジオメビウス『SIN 黒朱鷺色の少女』)前回76位

 コーラスが霜月はるかさんらしい。贅沢すぎない?軽みがありながら熱い曲で好き。

14.Mighty Heart~ある日のケンカ、いつもの恋心~/KOTOKO(きゃんでぃそふと『つよきす』)※リンク先はセルフリメイク版

 各サビの「だめ」の言い方とか,「やけに仲良くない?」で最後だけセリフっぽくなるところとか,KOTOKOさんの声かわいいポイントが多すぎる。

15.蝉時雨/みとせのりこ(NOA『蝉時雨』)前回4位

 サビのちょっと幅のある高音が心に迫ってきて好き。


16.雪の羽 時の風/Barbarian On The Groove Feat.茶太(あかべぇそふとつぅ『G線上の魔王』)前回1位

 2番のサビから入り始めるコーラスがめちゃ好き。ラスサビの終わりに向かって色んな楽器入って盛り上がっていくのも好き。

17.For our days/川田まみ(etude『そして明日の世界より――)前回3位

 初めて聴いたとき,なんて綺麗な歌なんだと思った。それからいつ聴いても期待を裏切らず綺麗。

18.水平線まで何マイル?/茶太(ABHAR『水平線まで何マイル? -Deep Blue Sky & Pure White Wings-)

 静かなところから始まって,全体を通して盛り上がって豪華になっていく感じが好き。

19.NO WAY/真理絵(TinkerBell『淫妖蟲〜凌触学園退魔録〜』)前回28位

 かっこいい曲だけど真理絵さんの歌声になんかホッとするのが好き。

20.FOOTPRINTS IN THE SAND/monet(枕『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-) 前回37位

 後にも言葉が続くとはいえ,2番のサビで何気ない感じで「I love you」って言うところ好き。一瞬音が消えて,そこからラスサビに入るのが好き。


21.TIME/片霧烈火(銀時計『こいとれ ~REN-AI TRAINING~』)

22.夕焼けのマージナル/Riryka(だんでらいおん『たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと』)前回14位

23.DROWNING/MOMO(ANIM『凌辱痴漢地獄』)

24.Precious Wing/茶太(PULLTOP『この大空に、翼をひろげて』)

25.桜霞~サクラノカスミ~/西沢はぐみ(Silver Bullet『桜吹雪 〜千年の恋をしました〜』)前16位


26.瑠璃の鳥/霜月はるか(Innocent Grey『殻ノ少女』)前回88位

27.Love Me Love La Bride!! /青葉りんご(チュアブルソフト『ラブらブライド』)

28.陽だまりコイゴコロ/片霧烈火(HERMIT『世界でいちばんNGな恋』)前回87位

29.ナグルファルの船上にて/monet(ケロQ『素晴らしき日々 ~不連続存在~』)前回6位

30.Imaginary affair/KOTOKO(F&CFC01『こなたよりかなたまで』)前回60位


31.ロケット☆ライド/Duca(チュアブルソフト『あの晴れわたる空より高く』)前回39位

32.誓いの言葉/WHITE-LIPS(lightR.U.R.U.R ル・ル・ル・ル このこのために、せめてきれいな星空を』)前回32位

33.夏草の線路/KOTOKO TO AKI(EMURailway ~ここにある夢~』)

34.こいびと☆アクセント!!/fripSide NAO project!(Sirius『こいびとどうしですることぜんぶ』)前回5位

35.風の理/霜月はるか(RaM5 -ファイブ-)


36.Leaf Ticket/KOTOKO(戯画『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』)前回58位

37.H2O/monet(枕『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-)前回19位

38.Especially/橋本みゆき(CIRCUSD.C.II 〜ダ・カーポII〜』)前回22位

39.Imitation/榊原ゆい(lightImitation Lover)前回33位

40.マブラヴ/栗林みな実(âge『マブラヴ』)


41.cover link/島みやえい子(Selen『連鎖病棟』)

42.(a)SLOW STAR/Swinging Popsicle(ニトロプラス『スマガ』)前回34位

43.アンダーハンデッド・ガール/YURIA(キャラメルBOX『処女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー』)

44.希望のウタ/青葉りんご(TAIL WINDTrample on “Schatten!!” 〜かげふみのうた〜』)前回26位

45.真実の翼-サダメノツバサ-/Barbarian On The Groove feat. カヒーナ(WORKS『僕がサダメ 君には翼を。』)前回51位


46.Perfect Loop/Swinging Popsicle(ニトロプラス『スマガスペシャル』)

47.さくらとことり/はな(枕『向日葵の教会と長い夏休み』)前回11位

48.Vanille Rouge/ave;new Feat.佐倉紗織(戯画『フォセット』)前回41位

49./真里歌(WORKS『るいは智を呼ぶ』)前回59位

50.CROSSING/Marica(FlyingShineCROSS†CHANNEL)前回20位


51.カスミカゲロウ/Rita(raiL-soft『霞外籠逗留記』)

52.Moving go on -そこから見える未来-/川村ゆみ(Lass3days 〜満ちてゆく刻の彼方で〜』)前回21位

53.奇跡の絆/榊原ゆい(キャラメルBOX『めぐり、ひとひら。』)前回25位

54.style/YURIA(BasiL『それは舞い散る桜のように』)

55.コンフェティ/eufonius(etude『秋空に舞うコンフェティ』)前回15位


56.宝物/Riryka(WORKS『るいは智を呼ぶ』)前回65位

57.桜色の想い/Duca(ensemble『桜舞う乙女のロンド』)前回30位

58.永遠のアセリア/川村ゆみ(ザウス(本醸造)『永遠のアセリア』)前回27位

59.後ろ髪の証跡/美月琴音(Purple software『ハピメア』)前回29位

60.Dreht sich!/宮沢ゆあな(Liar soft『ぼーん・ふりーくす!)前回48位


61.Sledgehammer Romance/KOTOKO(130cm『プリンセスブライド』)

62.櫻ノ詩/はな(枕『サクラノ詩』)

63.Mirage Lullaby/YURIA(NavelSHUFFLE!)

64.Allegretto~そらときみ~/KOTOKO(戯画『この青空に約束を)前回54位

65.クローバー/Duca(CUBEyour diary)前回82位


66.夜明けのベルが鳴る/安田みずほ(feng『彼女のセイイキ』)前回40位

67.空気力学少女と少年の詩/はな(ケロQ『素晴らしき日々 ~不連続存在~』)前回46位

68.君が望む永遠/rino(âge『君が望む永遠』)

69.ヴァルハラ/Rita(SkyFish『鋼炎のソレイユ』)

70.Face of Fact/KOTOKO(戯画『BALDR FORCE)


71.melty snow/川田まみ(bootUP!『あねいも2 Second Stage〜』)前回96位

72.Triptych/真理絵(ALcotTriptych)前回97位

73.プチタミ/茶太(AXL『キミの声がきこえる』)

74.Graceful Anomaly/ave;new Feat.佐倉紗織(Lump of SugarMagical Charming!)前回83位

75.happy blue sky trip/いとうかなこ(ニトロプラス『スマガ』)


76.Alea jacta est!/Rita(Tarte『カタハネ』)前回57位

77.Tears to Tiara/中山愛梨沙(LeafTears to Tiara)前回44位

78.二つめの空/UR@N(RusKAster)前回55位

79.キンカクジ/いとうかなこ(ニトロプラス『アザナエル』)

80.Try on!/NANA(PULLTOP『てとてトライオン!)前回80位


81.Clover Heart's/真理絵(ALcotClover Heart's)前回91位

82.Shining Orange/榊原ゆい(ハイクオソフト『よつのは』)前回62位

83.もしも明日が晴れならば/WHITE-LIPS (ぱれっと『もしも明日が晴れならば』)

84.月夜に舞う恋の花/ういにゃす(AUGUST『千の刃濤、桃花染の皇姫』)

85.なつのおくりもの/中恵光城(すみっこソフト『なつくもゆるる』)


86.クローバー/みとせのりこ(MeteorClover Point)前回68位

87.そらの隙間/片霧烈火(あかべぇそふとつぅ『車輪の国、向日葵の少女』)前回9位

88.青い記憶/いとうかなこ(ニトロプラス『"Hello, world.")前回90位

89.Destiny/橋本みゆき(Purple software『あると』)前回42位

90.見えない明日へ/真里歌(WORKS『るいは智を呼ぶファンディスク -明日のむこうに視える風-)前回74位


91.Rumbling Hearts/栗林みな実(âge『君が望む永遠』)前回45位

92.ランピン’/中原涼(LittlewitchQuartett!)前回24位

93.WHITE ALBUM/森川由綺(LeafWHITE ALBUM)前回23位

94.closest love/fripSide(Lapis lazuliAreas 恋する乙女の3H)前回93位

95.心はいつもあなたのそばに/津田朱里(LeafWHITE ALBUM2)


96.桜の花が咲くまえに/栗林みな実(âge『マブラヴ サプリメント』)前回31位

97.風のRhythm/ゆうか(PULLTOP『遥かに仰ぎ、麗しの』)前回43位

98.扉ひらいて、ふたり未来へ/miZuho(AUGUSTFORTUNE ARTERIAL)

99.ココロルート/榊原ゆい(PULLTOP『ココロ@ファンクション!)前回36位

100.深青Philosophy/ Veil ∞ Yui Yamamoto (AUGUST『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-)

2025年7月21日月曜日

第6回美少女争奪戦 自作の振り返り

第6回美少女争奪戦 自作の振り返り

 第6回美少女争奪戦の美少女ゲームヒロインレビュー大会に参加しました。
 自分の作品について振り返ります。

1.ヒロイン選び

 スマガは今年(2025年)の4月頭~5月頭に読みました。その少し前くらいから,そろそろ今年レビューするヒロインを選んでおかないとな…と感じていました。ちょうどその頃,スマガの直前に読んでいた作品からヒロインの候補を挙げていました。

鍵アカウントでの発言

 『WHITE ALBUM2』の中川ちゃんです。年明け5日目~4月頭まで『WHITE ALBUM2』を楽しんでいました。おそらく3月頃に残したと思われる中川ちゃんレビューの草案には「ダブルっぱいバーグエッチにアシガピンソースを添えて敗北したい」とあります。

 その後改めて誰を選ぶのか本格的に考え始めたのは6月頃だと思いますが昨年のレビューに引き続き,また今年も穂村有里ちゃんでレビューをする案もありました。ただしその場合は,同じ『恋楯 Re:boot』ではなくオリジナルの『恋する乙女と守護の楯』の有里ちゃん(演:如月 葵)で書くつもりでした。当時メインで進めるゲームの合間にちょこちょこ読んで癒されていました。声優さんも異なっており,また違う魅力を見せてくれた有里ちゃんに二度目の恋をしていました。なんかまろやかでこれも良いんだよ。

なんてかわいいんだ
 昨年のレビュー。

 昨年のレビューは初参加だったこともあり,周りを無視させてもらって1対1で伝えるような感じで,この場を借りて有里ちゃんに伝えたいことを伝えるぞ!くらいの気持ちで書きました。この作品で去年参加させていただいたことは満足しているのですが,今年は読んでいて面白い,もっと楽しませるレビューを書きたいという熱意がふつふつと湧いてきました。

 楽しませ方として,ふざけた文章を書きたいと思いました。中川ちゃんのレビュー案は先述のメモからあまり発想が広がらなかったように思います。また,有里ちゃんは今読んでいる1周目では攻略できないヒロインで,『恋楯』好きだから1周目だって大切にも読みたいしレビューを書ける状態になるまで時間かかっちゃうなと思いました。一方でその頃には読み終えていた『スマガ』から,ミラちゃんにふざけた文章との相性の良さを見出したように思います。とっても元気で明るくて,ある程度見た目通り幼くて,喋り方もその場のノリ次第という感じでちょっと独特。曲がったことは大嫌い。正義の味方。

2.方針決め

 初めの頃に思いついたレビューの案は最終的にはシリアスな内容でした。『スマガ』は主人公がより良い結末を求めて,死んではその少し前にループをすることを繰り返します。何度やっても敵に世界を滅ぼされてしまう,世界が救われても誰かが命を落としてしまうというような中で,諦めるのか諦めないのかを幾度も問われます。

 冒頭にひとしきりミラちゃんに甘えるギャグパートがあるのは同じなのですが,実は辛い戦いから逃げようと眠ったふりをしたり,ミラちゃんに甘えてみたりしている。匂いで嘘がわかるミラちゃんは無理をしてそれを許している。正義を愛するミラちゃんを自分の弱さに付き合わせて苦しめることに耐えられなくなって正気を取り戻し,たとえ勝算は無くとも真っ直ぐな気持ちで一緒に戦いに戻っていくという感じでした。

 笑わせるのには影を感じさせる背景は余計かなと感じ,今回はむしろそのギャグテイストを広げて全編に亘って明るい面白さを追求しようと方針を変えました。

3.レビュー概説

 まずは全体の流れを。初め,幼児退行してミラちゃんのお腹に抱き着いて甘えていたが,ミラちゃんの小さな胸が目に入ると自分が過去に立てた誓いを思い出して正気を取り戻す。お互いに正義の味方として守るべき大切なもの(安眠,そしてぺたんこ)がある。一緒に箒で飛び立とうとするが,勢いが凄すぎてミラちゃんだけで飛んで行ってしまう。これらの状況が読み取れていない人がいたらそれは…きっと僕のせいです。

 重要かもしれないので膝枕について動向を追います。文章の始まる前からミラちゃんに膝枕はされていて,目を覚ました俺はその状態からミラちゃんに向き直って無我夢中でお腹に抱き付き始めて発したのが最初の「バブゥーっ!」。思ったよりも状況に適応してママをやってくれているミラちゃんに感心してママのお顔を見ようとお腹から顔を上げると目に入るのがぺたんこ。そこで何かを思い出して正気を取り戻すときの「なんで膝枕?」は「(そういえば)なんで膝枕(されていたんだ)?」ということですね,元々は前後あったんだけど削りまくっていて申し訳ない。この時には俺は普通に立ち上がって呻いていると思う。ミラちゃんが俺に膝枕をさせていた理由が「安眠を守ります!」なのは,ミラちゃんは一緒にいた俺が枕もなく眠ってしまったのを,俺の安眠を守るために膝枕しましたということです。つまり俺が頼んで膝枕をしてもらったのではなく,これはミラちゃんの自主的膝枕で…って,えーい!

 これくらいですかね膝枕は。

 説明がなく,次々と場面転換していくというような旨のコメントを頂きました。それもそのはずで,レビューを作る際に「説明をするだけで面白味に貢献できていない部分はなるべく削ぎ落とそう」と腐心していました。「笑いには緩急だ」と思い,激しさと落ち着きを交互に繰り出そうとしました。ミラちゃんの元気いっぱい,はちゃめちゃっぷりを表現できたかな…

4.一番書きたかったもの

 一番書きたかった部分は3行目の,ミラちゃんが「あ,あまえんぼさんだ…」と言っているところですね。突然激しく赤ちゃんになってしまった俺を,緊急性と俺への優しさからなんとか受け入れようとミラちゃんはやったこともないママをがんばってくれています。ママかわいいよ…

 男性が自分より幼い女性に母性を求めてしまうというのは一つのパターンで,実際にそういう願望や嗜好は真剣にありますし,それでいてそのいびつさは笑える描写にも調理できそうだなと感じて採用しました。しかし本編でミラちゃんがママっぽい振る舞いをする場面が特段ないかなとも思ったので,ミラちゃんは普段ママをやりたい願望があるわけでもママになるのが得意なわけでもないと推測しました。そのため「ママになってほしい」というのは通常ミラちゃんにできることを越えている要求だと思います。だからこそ土壇場でぎこちなくもママをがんばろうとしているミラちゃんが見たかった。

 何かを必要とされる状況が先にあって,なんとかそこに追い付こうとがんばる姿って好きです。
3人の魔女(エトワール)。左からスピカ,ミラ,ガーネット。

 『スマガ』の世界は,ミラちゃん含めてたった3人の魔女(エトワール)が,周期的に空から墜ちてくる怪物ゾディアックから町を守っている世界です。基本的に3人のコンビネーションが無いとゾディアックを倒すことは困難です。そんな中で他二人(スピカとガーネット)が険悪になってしまった時はミラちゃんが仲を取り持つ場面がありました。普段は一番幼いけど,この時はむしろミラちゃんが一番大人だなと感心した覚えがあります。ミラちゃんは正義の味方だから,本当に必要なときには背伸びしてでもがんばってくれるんだと思います。だからママも本当に必要なときはやってくれます。

 解説をいただいた通り,彼女は相手のもみあげの匂いを嗅ぐことで嘘がわかる特殊な能力を持っています。おふざけ半分で中途半端な幼児退行をしたところでバレてしまい,「なにをしてるのさ」ときっとかわされます。だけど本気で赤ちゃんになれば,ミラちゃんは戸惑いながらも慣れないママをがんばってくれると想像できました。賭けに勝ちました。

5.その後の内容の解説

 レビュー冒頭に書きたいものを書いたその後の内容を順に追っていきます。
 上まで戻ってレビュー見るの大変だと思うのでもう一回でっかく貼りました。

 女性のおなかやおへそが好きです。すでにギャグパートにはミラちゃんの胸に甘えるのではなくお腹やおへそに執着するくだりはありました。そこで真っ先に胸に行かなかったことを面白く活かせないかと思い,ぺたんこのパートが生まれました。

 「栄光のぺたんこ」はミラちゃんが自身の小さな胸に愛着を持っていることに僕が感激したことと,字面は劇中に何度も登場する「栄光の手(ハンド・オブ・グローリー)」が元ネタです。そのため「栄光のぺたんこ」と書いて「チェスト・オブ・グローリー」と読んでもらおうと思いましたが,去年は有った備考欄が無くなっておりそれは諦めました。そういう種々の指示に一つ一つ細やかに対応するのは大きな負担だったでしょうから無くなってしまったのはしょうがないと思います。今こそ叫べ!チェスト…オブ…グローリーッ!!

 ミラちゃんが安眠を守る,という話を「—栄光のぺたんこは,これを永久に—」と「—俺も守り抜く…!」で挟んでいます。すなわち,ミラちゃんが俺の安眠を守ってくれたその代わりに「俺」はミラちゃんのぺたんこを守ることを決意しています。正義の味方として。

 「—栄光のぺたんこは,これを永久に—」は日本国憲法に見られる「○○は,これを△△する」の形を意識しており,「栄光のぺたんこは,これを永久に保護する」が本来の姿です。途中で切ることで,赤ちゃんとして狂う中でミラちゃんの胸が目に映った途端,脳裏にフッと蘇った感じを出そうとしました。

 条文は途中で切ってその続きの内容は同じ「―」で繋いだ「—俺も守り抜く…!」というセリフの形で見せることで,外に形としてあるルールや目標であり,なおかつ今もう一度確めた「俺」の内側から発する理想や意志でもあることを表したかった。

 ぺたんこを見て何かが頭をよぎった後,突然苦しみだしたり「なんで…!」と口にしている部分は,狂ってしまったり精神を操られたりしていたキャラクターが何かのきっかけで大切な約束とかを思い出して正気に戻るというようなよくある展開のパロディです。周囲と触れてきたコンテンツが違うのか特定の作品のパロディとかだと勢いで笑えるものの元ネタがわからないこともあって,自分がやるときには特定の作品を知らなくても伝わりやすそうな不特定のパロディにしようと思ってました。

 最後に二人はどこかへ箒で飛び立とうとするのですが,劇中でもミラちゃんの箒の後ろに乗るともの凄い勢いに振り回されて大変な目に遭います。その箒が描く軌道はとっても直線的。ミラちゃんらしいですね。「どっこい」はミラちゃんを象徴する掛け声なので絶対どこかに入れたかった。一緒に戦いに赴くエンドだったころは一緒に夜空を駆ける金色の槍になったりしていましたが,全体がギャグテイストになったので落っこちました。ミラちゃんのうっかりしたところやパワフルさを表現したかった。

 画像はいくつか候補がありましたが,1回ちょっと隠してぱっと開けたときに「かわいい~♡」ってなったからこれにしました。

6.大会当日

 場面転換を多用したことや,最後の締め方について「爽やか」というような感想を頂けて意外に思いました。エッッッッ性のパワーを上げるために使ったのが下ネタでないことに言及頂きましたが,「爽やか」と言っていただけたのはそれも良かったのかなと感じました。まあ自分は女の子のお腹が好き,おへそが好きなので最初の2行は作者的には結構劣情ポイントだったんですが…。でも,明るく元気なミラちゃんの魅力を邪魔しないように心がけていたので,確かにパワーのためにえぐい下ネタとかに向かうのは実際避けていましたね。

 バラさんにエッッッッ性賞候補に選んでいただきました。去年とは違って勝つつもりで来ていたので,でも無理かな…とも思いながら最後にノミネートされたときは凄く嬉しかったです。昨年出場したとき「めろさんにも解説してもらいてぇ」と思っていたので,ノミネートされておさらいが発生したことで夢が叶いました。アンケートでもおそらく2名の方にご投票いただいたと思います。悔しさよりもここまで自分を押し上げてくれたことに感謝でした。目指していた全員の1番にはなることはできませんでしたが,僕に1番をくれた方が確かにいるのが嬉しかったです。

 完全に余談ですが『ローゼンメイデン』で7人姉妹の次女として生まれ,ずっと「2番」という数字に縛られていた金糸雀が,自分に1番をくれるみっちゃんに出会えたことで不幸ではなくなった話を思い出します。俺は泣きそうだけどまじで余談だな。

7.『スマガ』おもしろいよ!

 好きな作品なので,もちろん『スマガ』も宣伝したくてミラちゃんを選んだところもあります。あらすじは―目を覚ますと自分は空を落ちていて,一切の記憶を失っていた。そこはドームに覆われた大都市で,周期的に空から怪物が落ちてくる。怪物と戦うのは空を駆ける3人の魔女(エトワール)。幼女の神様から人生リベンジ能力で死んでは生き返り,その少し前からもう一度。果たして幸福な結末を導くことはできるのか―という感じです。



 津路参汰先生の絵にOP曲の「[a]slow star」などポップでかわいらしい雰囲気。しょうもないギャグには笑えるし,先の読めない展開の中で世界の謎に迫りながら,時に切なくなったり熱くなったり。なかなかボリュームのある作品なので,じっくり作品世界を楽しみたい人におすすめです!

8.好きなレビュー

 ころなさんの雪菜ちゃんのレビューすき。
 画像は確かに楽しいシーンではないんですが,ここで「雪菜ちゃんって本当に素敵な人だな,かっこいい人だな」と一層好きになれる,いやもしかすると初めて好きになれたかなという場面だったかもしれない。雪菜ちゃんが輝いてた場面なので,画像選びにはあまり悪意は感じなかった。

 そっか,幸せだったら「悲痛な叫びが、溢れ出る涙が、」と激情を爆発させる雪菜ちゃんはいなくなっちゃうのか…確かにそれは惜しいかもな…。実際雪菜ちゃんで好きなシーンの多くは雪菜ちゃんが幸せになっていないかもしれない。「天狼の輝きは、夜の闇があるからこそ輝く」,「天狼」ってかっこいいなと調べたらこれはシリウスのことなんですね。太陽を除いて,地球上から見える最も明るい恒星のようだ。太陽にはかなわないんだなあ…。

 初めは我慢していたり,途中で我慢できなくなったりして紆余曲折あるけど,最後の最後には自分で正しいと思っていることができる,そこに自分で戻っていくことができる雪菜ちゃんはかっこよくて素敵な人なんですよね。揺らぎながらも最後には…に魅力を感じるから,雪菜ちゃんが揺らぐような不幸が必要になるのかな。顰に倣うの西施ではないが,しかめた顔の雪菜ちゃんも良いよな…オロオロしている顔も…フヒ。

 『WHITE ALBUM2』は,どこまでも間違った方向に行ったり,それでもう元の場所に戻れなくなるくらいまで壊れちゃっていいんだと思って自ら突き進んで行ったりしても,結局俺たちは誰かの優しさとか正しさに包まれていて,守られていて,そんなことはできっこないんだってところが好き。あれです。同じ丸戸史明先生の『パルフェ』の「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」をここでも感じられます。『WHITE ALBUM2』はどんな作品ですか?って問われたら,実は皆をいつも守ってくれている,人の正しさとか優しさを描いた作品だって思う。

9.最後に挨拶

 来年の美少女争奪戦は無いとのことでとてもショックですが,昨年一緒に参加しながらフォローできていなかった人を今年きっかけにフォローできたり新しい方と出会えたりして,きっとより一層美少女ゲームは楽しんでいくと思います。だから2年後にはまた帰ってきてほしい。そして自分もその舞台に帰ってきたいです。
 主催,運営の皆様,参加者の皆様ありがとうございました!

2025年 推薦図書一覧

  1年を振り返るのには少し早いですが,FANZA同人の 10作品25%OFFクーポンの期限が12/17 11:59までなので2025年に読んだエロ同人で好きな作品を10作品発表いたします。  作品タイトルにはFANZA同人にある作品ページへのリンク,作者の名前にはXのアカウント...